精巣がん(精巣腫瘍)は何科でどんな検査をする?健康診断でも分かる?

こんにちは! ケンケンです。

私が精巣がん(精巣腫瘍)を発見できたきっかけは、睾丸の大きさの左右差と、硬いしこりに気づいた事でした。

左の睾丸が右よりも少し大きくなっていて、触ってみると、硬いゴムボールのような感触があったのです。しかも、しこりを触っても痛みなどありませんでした。

このような痛みのない睾丸の腫れは、精巣がん(精巣腫瘍)の可能性があるので、1日でも早く病院で診てもらうようにして下さい。

では、睾丸に硬いしこりを発見した場合、病院の何科を受診すれば良いのでしょうか?

また、どのような検査を受ければ精巣がんを発見する事ができるのでしょうか?

今回は精巣がんを疑った時に受診する科と検査方法などについてご紹介します。

精巣がん(精巣腫瘍)疑いで受診する科と検査方法とは?

睾丸に腫れやしこりなどの異常を発見すると、恥ずかしさからそのまま放置してしまう人も少なくないでしょう。

しかし、もし精巣がん(精巣腫瘍)であった場合、そのまま放置するのは危険です。

精巣がん(精巣腫瘍)は進行が早いため、1日でも早く手術する必要があるからです。

そのため、睾丸の異常を発見したらすぐにでも病院を受診して下さい。

しかし、何科を受診し、どんな検査をするのか分からず不安だという方もいると思うので、私が実際に病院を受診して行った検査などをご説明します。

精巣がん(精巣腫瘍)は何科を受診する?

結論から言うと、精巣がん(精巣腫瘍)の診断と治療を行ってもらえるのは泌尿器科です。

そのため、睾丸の腫れを自覚したら、迷わず近所の泌尿器科を受診して下さい。

場所が睾丸だけに恥ずかしさを感じたり、「勘違いだったらどうしよう」、という不安が頭を過ぎると思いますが、そんな事は気にする必要ありません。

泌尿器科の医師や看護師は仕事でそれらの部位を扱っているわけですから、見慣れていますし全く気にしません

また、勘違いであったとしても、受診してお金が支払われるわけですから、病院に利益をもたらす事はあっても迷惑にはならないので、躊躇せず受診しましょう。

恥ずかしさから病院に行くのを躊躇したがために、病気が進行して取り返しがつかなくなる事の方が大問題です。

睾丸の異常を発見したら、日を置かずにすぐに泌尿器科で診てもらって下さい。

精巣がん(精巣腫瘍)はどんな検査で発見できる?

癌を診断するための検査は様々です。中には痛みを伴う検査もあります。

ですが安心して下さい。精巣がん(精巣腫瘍)の検査には、大きな痛みを伴うものはありません。

私は次のような検査を受けて、精巣がん(精巣腫瘍)と診断されました。

  • 触診
  • 超音波検査(エコー検査)
  • 血液検査

以上の3つの検査です。これらの検査でほぼ確定します。

まず重要なのが触診です。

診察室のベッドに横になると、医師が手袋をして睾丸をモミモミしてきます。精巣がん(精巣腫瘍)を扱った事がある泌尿器科の医師であれば、この段階でほぼ判断がつくと思います。

次に行われるのが超音波検査(エコー検査)です。

睾丸にプローブという機械を当て、睾丸の中身を映像として写し出します。

この触診と超音波検査の画像によって、ほぼ診断がつきます。

私の場合、超音波検査をしていた医師が、「結婚してる?」「子供はいるの?」と、立て続けに聞いてきたので、「ああ、やっぱり癌なんだな…。」と、その段階で確信しました。

何故なら、精巣がん(精巣腫瘍)の治療方法によっては、子作りに影響があるからです。

予想通り、触診と超音波検査が終わった段階で、「おそらく癌だね」と、サラッと言われました。

最後に、腫瘍マーカーなどの各種数値を調べるための血液検査を受けて、この日の検査は終了しました。

ちなみに、精巣がん(精巣腫瘍)を疑う時には生検はしません。何故なら、生検をする事で癌が転移しやすくなるとされているからです。(参考:https://www.med.nagasaki-u.ac.jp/urology/patients/clinic/testicular_tumor/#:~:text=%E7%B5%84%E7%B9%94%E6%A4%9C%E6%9F%BB%20%E7%B2%BE%E5%B7%A3%E8%85%AB%E7%98%8D%E3%81%A7%E3%81%AF,%E6%91%98%E5%87%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%81%8C%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

他には、CT検査で転移がないか調べます。撮影範囲は胸からお腹、骨盤にかけてです。私の場合は次の日の入院手続きの際にCTを撮りました。CTなどの他の検査のタイミングは病院によって異なると思います。

以上のように、精巣がん(精巣腫瘍)は触診と超音波検査を受ければ、ほぼ発見できます。早ければ病院を受診したその日のうちに診断が下され、手術の日程を決める事になるでしょう。

精巣がん(精巣腫瘍)は進行が早く転移しやすいと言われているので、手術も数日のうちに行われるのが一般的です。

私の場合は、診断が下ってから4日後に手術でした。

精巣がん(精巣腫瘍)の診断には、痛みを伴うような検査はしないので、安心して検査を受けてみてください。

精巣がん(精巣腫瘍)は健康診断で分かる?

社会人になると、毎年会社の健康診断を受けると思います。

では、健康診断の結果を見て、精巣がん(精巣腫瘍)を発症しているか判断できないのでしょうか?

結論から言うと、残念ながら会社の健康診断では、精巣がん(精巣腫瘍)を発症しているかどうかの判断はできません。

何故なら、通常の健康診断の検査項目には、精巣がん(精巣腫瘍)を判断するための項目が入っていないからです。

健康診断の主な検査としては、血液検査、尿検査、胸部レントゲン、心電図、視力検査、身長・体重の測定、血圧測定、問診などが挙げられます。

健康診断で行う血液検査には、精巣がん(精巣腫瘍)を判断するための腫瘍マーカーの項目は含まれていません。

また、睾丸の触診や超音波検査も健康診断には含まれていないので、一般的な健康診断で精巣がん(精巣腫瘍)を見つける事は困難です。

私自身、精巣がん(精巣腫瘍)と診断される前に行った会社の健康診断では、目立った異常はありませんでした。

白血球数やCRPといった炎症反応のデータも正常値でしたし、その他の数値も全く正常値でした。

このように、会社の健康診断では精巣がん(精巣腫瘍)を発見する事はできません。

精巣がん(精巣腫瘍)を早期発見する為に最も大切なのは、自分で触って確認することです。

お風呂に入った時に、左右の睾丸の大きさと硬さを確認するようにして下さい

特に、20代から30代の男性には、定期的な確認を強く勧めます。

何故なら、20代から30代が最も発症しやすいからです。私自身も38歳で発症しました。

精巣がん(精巣腫瘍)は、根治を目指せる癌の一つです。

そのためには、とにかく早期に発見し、すぐに治療を開始する事がとても重要なのです。

もし今、睾丸が腫れたり硬いしこりがあるなどの異常を見つけ、恥ずかしさで病院受診を躊躇っているとしたら、明日にでも泌尿器科を受診して診てもらって下さい。

勘違いや間違いならそれで良いのです。

とにかく、まずは泌尿器科で診てもらって下さい。

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